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Q熱(コクシエラ症)

 リッケチア・コクシエラ・バルトネラ性人獣共通感染症
 『Q熱(コクシエラ症)』

 Q 熱はコクシエラ バーネッティ(Coxiella burnetii)の感染に起因する人獣共通感染症で、主に家畜やペット、野生動物の排泄物や分泌物のエアゾルを吸入して感染、発症します。
 急性Q 熱は肝炎や不明熱など多彩な病像を呈しますが、多くは上気道炎や気管支炎、肺炎など呼吸器感染症の病態を示します。予後は基本的に良好ですが、脳炎や髄膜炎等の合併症もあり、急性Q 熱の一部は心内膜炎など治療が困難な慢性Q 熱に移行します。
  欧米においては、Q 熱は市中肺炎の数%程度を占める一般的な起炎菌としてよく認識されています。日本では、近年では毎年数名程度の患者が報告されており、時に輸入例の報告もみられていますが、国内における実態は、感染が示唆される例でも感染源が特定できない症例が多く、不明です。

 感染源は主に家畜やペットで、自然界では多くの動物やダニが保菌しており、これらも感染源となり得ます。動物が感染しても症状を示さない場合が多く見られますが、妊娠しているウシやヒツジが感染すると流産や死産を起こすこともあります。
  本菌は胎盤で爆発的に増殖するため、本菌を大量に含む家畜の胎盤や羊水が原因となったヒトの集団感染が数多く報告されています。また、米国、カナダでは出産時のネコが感染源となった例が報告されています。一方で、ヒトからヒトへの感染はほとんど見られません。なお、クマ、シカ、野ウサギ等の野生動物にもコクシエラの感染が報告されています。

・我が国における食品の汚染実態
 牛や羊の未殺菌の乳製品からのコクシエラの感染の可能性が指摘されていることもあり、日本の飲用乳の基準が平成14 年(2002年)に改正され、63℃で30 分またはそれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌することになりました。
  この条件でコクシエラは殺菌されますので、日本の基準に従って製造されている牛乳は安全といえます。一方、我が国において、近年、鶏卵や関連食品の一部がコクシエラに汚染されている可能性があるとの指摘が一部のグループからなされ、厚生労働省においても鶏卵についての調査を実施しましたが、その結果、調査を行った市販鶏卵の卵黄からはコクシエラが検出されなかったとの報告がされています。また、他機関において市販鶏卵とマヨネーズについて汚染調査を行った結果が報告されましたが、すべて陰性でした。

Q熱感染経路(推定)

狂犬病高病原性鳥インフルエンザウエストナイル熱(脳炎)重症急性呼吸器症候群(SARS)パスツレラ症猫ひっかき病ブルセラ病レプトスピラ症真菌感染症
エキノコックス症回虫症ツツガムシ病オウム病Q熱疥癬(かいせん)カンピロバクター症クリプトスポリジウム症野兎病サルモネラ症土壌病(炭疽、破傷風)トキソプラズマ症日本脳炎結核腸管出血性大腸菌症

 

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