公益社団法人千葉県獣医師会
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千葉県獣医師会が考える学校での動物飼育の意義

 わたしたちは、飼育動物の子供たちに及ぼす有益さから、学校教育の中で動物の飼育を通じて子供たちが『心の教育』を体験学習することは大変効果的かつ重要なことだと考え、学校飼育動物諸問題を改善すべく真剣に取り組んでおります。
 平成4年から文部省では『心の教育』の一環として、学校に小動物等を飼育することを提唱しています。これは、子供たちが動物と触れ合うことにより命の尊さ、弱者をいたわる心、世話をすることによる責任感、死の悲しみ等を体験し生命、倫理観を育む基礎を身につけてもらうためと説明されています。しかし、その実態は、どう見ても動物虐待としか言いようのない状況が新聞、テレビ、雑誌等で度々報道されています。これでは、折角動物を飼育していても、結果的には命の粗末化につながり命の尊さを教えてくれるはずの動物飼育は、子供たちにとって逆効果の『心の教育』になってしまうのではないかと思われます。
 言葉だけの教育では動物との心の触れ合いは出来ませんし、体験して初めて温かさが判るのです。他人に対する思いやり、優しい心は、動物から教えられることが大変多いと思います。
イラスト  学校には学校保健法により医師、歯科医師、薬剤師が関与しますが、獣医師については何の規定もありませんので、獣医師は、現段階で学校飼育動物に対して積極的に関与することが出来ません。しかしながら、学校飼育動物の診療等は獣医師でなければ出来ません。獣医師は、医師と同じく公衆衛生の専門家でもあります。学校獣医師制度があれば、学校はいつでも獣医師から専門知識を活発に取り入れることが出来るでしょうし、動物の診療はもちろん、動物の世話をする子供たちや教職員に必要な知識、手技を教示することが出来るし、人獣共通感染症に感染しないようにするための環境作りも出来ます。

 心の荒廃は、幼児期のうちから始まります。少しおおげさに言えば、学校の飼育動物たちが子供たちの心の荒廃を救ってくれるのではないかと思います。子供たちの大好きな学校飼育動物を通して、小さい動物ではありますがこの命ある生き物たちが、痛み、死の悲しみ、仲間を思いやり助け合う心、弱者を守る責任感などを飼育動物たちの温もりを通して子供たちに『心の教育』を学ばせてくれると確信しています。
 私たち千葉県獣医師会は、将来の日本を背負う子供たちのために、これからも学校飼育動物問題に真剣に取り組んで参ります。

●「学校飼育動物指導マニュアル」32ページ PDFファイルはこちら


千葉県獣医師会 京葉地域 教育関係者用 http://www.juishikai.com/gakkou_kankei.html
千葉県獣医師会 京葉地域 教育生徒用  http://www.juishikai.com/seito.html

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